「いやー、聞きましたよ。しばらくブログを更新してないと思ったら、ついに大爆発が起こったようですね」
「ええ、今回は本当にすごかったですよ。毎回すごいですけどね」
「実に興味深いです。どのように始まり、どのように終息したのか」
「4月の終わりから5月1日にかけて、ジャイアンは仕事が休みでした。彼女が働く家のファミリーは、連休を利用して海の家に行きましたから。こういう時が一番危ないんです。仕事が休みだと、彼女はプライベートの色々なことも考えてイライラしますから。一緒にいないのが一番なのですが、今回は朝起きるなり始まりました。どんな口論でもそうですが、始まりは些細なものでした」
「今回は何にイチャモンを付けてきたんですか?前回は目ざましにビックリした、とか起こされた、とかでしたよね?」
「今回は、私の前日の冷蔵庫の開け閉めが乱暴であること、食事の用意の途中で何回も冷蔵庫を開け閉めしていたがなぜ一度に全部出して用意をしないのか、ドアの開け閉めの回数が多い。用事は一度に済ませろ、です。頭に来ましたね。いちいち人の行動をチェックしてイチャモンつけてくるんですからね。だって食事の用意の途中で、『あ、そうだ、あれもあったんだ』と思い出すこともありますよね?これが人間の普通の行動というものですよ。根本にあるのは、『私の行動のせいで落ち着かなくて休めない』ということですからね。なんという自己中心主義!で、実際に注意されたことというよりは、そういう彼女の姿勢に徹底的に反論しました。従順に聞くほど私も素直な人間ではありませんのでね」
「なるほど、反論すると彼女はどんな反応を示すのですか?」
「反論を始めると、着火するのは早いですよ。私が反論すると、『叫ぶな!』とその5倍くらいの声量で反論してくるんです。で、私が、『私があなたに叫んだ量・時間を仮に1とすると、あなたはその5倍くらいの声量・時間を叫んでいたよね?だからあなたの方がずっと叫んでいると思うけれど?』とくだらない反論をして、そうするといったん「ハッ」として収まるんだけれど、またそれに怒って叫び始める。お互いに『負けない!』という気が強いので、お互いに相手を負かすまではやめない気で満々でしたね」
「それで?」
「ついに彼女の『伝家の宝刀』が登場しました。『誰がこの家に連れてきてやったと思っているんだ、出て行け!!』ですね。で、私もちょっといい部屋の紹介があったんで、そんなに部屋探しに困る状態でもなかったし、今が出て行き時だろう、ということで、『わかった。でていくよ。早速大家さんに言わなくっちゃ♪』と言ったら、彼女は狼狽していましたね。自分の所業を言いつけられたらかなわないとでも思ったんでしょうか。もうとっくに言いつけていましたけれど。『ちょっと、何で大家さんに言う必要があるの?私の部屋にあなたを連れてきてあげた、だから必要ないでしょ!』『あら、何か困ることでもあるわけ?大家さんとはよくおしゃべりもするんだから、こういう挨拶をするのは当然でしょ?』『じゃあ私のいる前で言うのが妥当だと思うけど?ただ、彼女は関係ないというと思うわよ』と。そこでいったん喧嘩も収まったので、シャワーを浴びに行きました」
「なるほど。しかしお互いに引くということを知らないんですね」
「放っておいてください。で、シャワーから帰ってきた直後に彼女は大家さんを呼びに行き、『さあ、彼女の前で説明しなさいよ』ですってさ。だから『私は5月末で出て行くことになりました。理由は彼女が私の行動をコントロールしたり規制したりでひどいからです』と言うと、大家さんは困ったように、『これはあなたたちの問題だから…』と。それを見て彼女は『ほら、見てごらんなさい』と勝ち誇っていましたが、私はジャイアンは無視して、『いちいちこちらに来てもらってすみませんね、今日はお休みなのに。彼女は今興奮していますから、早く部屋を出て休んでください』と言って、退散してもらいました」
「じゃあ、これで収まったんですか?」
「いいえ、またつまらないことで口論が始まって、それは私が掃除をしない、というのですね。私の本棚をお姑さんがホコリチェックするみたいに、指をなすりつけて「見なさい、このホコリを。何て汚いの?』と。私は一応クリックるワイパーみたいなもので拭いているんですけど。でもね、自分がイエス様とかマリア様の像を置いてある棚なんてひどいものですよ。指をなすり付けなくてもホコリがたまっているのが見えるんですから。そしたら『私のはいいのよ!』ですってさ。で、私もものすごい言い返したからジャイアンは怒りのあまり叫びまくって、床に唾を吐いてました。人間性の程が知れるというものです。『うわっ汚い!なんて野卑な人間なの?』と言ったら、また何だか叫んでましたよ。そして言ってやったわけです。隣の住民と喧嘩をして、彼女は一時的に外に置いてあった大事にしていた靴を捨てられたらしいのですが、『それもわかる気がするわ。当然よ。だってあなたのその言い方、叫び方はひどすぎるもの』。ジャイアンは当然怒り大爆発。そこに別件で大家さんがやってきたんですね」
「すごいですね。何だか今回はどうしちゃったんですか?力石VS矢吹ジョーの戦いを彷彿とさせますね。一体第何ラウンドまで戦えば気が済むんですか、2人とも」
「わかりません。どちらかが倒れるまでやめない気だったんでしょうかね?2人とも戦士気質なんでしょう」
「で、大家さんがやって来て、何が起こったんですか?」
「ジャイアンに、『あなたの声が玄関のドアを通り越して外まで聞こえているけど?』『だって見てよ、このホコリ!!』とまた例のお姑さんジェスチャーですね。まあ、もうホコリはなかったんですよ、彼女がトイレに行っている間に拭いておいたので。彼女の指もきれいでしたが、本人がそれに気が付いていたかどうか。
で、大家さんは何よりこのジェスチャーが嫌いらしかったんです。『やめなさい。私の父と同じよ。私の父もいつもこうやってホコリをチェックして『何できれいにしないんだ!』と怒っていた。それで彼は家族をなくしたのよ』。そして私にどうしたの?と聞くので、『いえね、隣の人に靴を捨てられたのも当然だと言ったんです。だってこの叫び方、起こり方はひどいですよ』と言ったら、大家さんも同意していました。ジャイアンが怒り狂って私が冷静だったので、完全にジャイアンの分が悪かったです。
で、私に『かわいそうに。ちょうどお昼の時間だから、出かける前に何か食べたかったら、私の家で料理しなさい』と言うので、大家さんの家にパスタの材料を持って行って、大家さんの家で食べました」
「なるほどね。今回は大家さんも巻き込んだわけですか」
「ええ、期せずしてね。そして家に帰るとビックリ。ジャイアンが『ねえ、心の奥底ではあなたに出て行ってほしくない』ですとさ。ふざけないでいただきたいですよ」
「なんと答えたんです?」
「今更そんなこと信用できるか、と。5月末には出て行くがそれが2人にとって一番よかろうと。それで出かけました」
「じゃあ、5月末に引っ越しですね。このある対話シリーズも終わりですか?」
「いや、それがねえ…。まあ、どういう展開になったかはまた次回にお話ししますよ」
「なんと、まだ続きがあるというのですね。わかりました。ではまた次回に」