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2010年 12月 26日
根津の図書室で、イタリアを特集した旅行雑誌「4Travel」を見つけ、早速借りて読んでみました。 面白かったのは、写真家・藤代冥砂さんのエッセイでした。ゲバラも愛したチリの革命詩人、そしてノーベル文学賞を受賞しているパブロ・ネルーダの足跡を追った紀行文。藤代冥砂さんの文章は、よしもとばななさんも絶賛しているくらいですが、これも読み応えがありました。 「私はイタリアのワインに酔いながら、毎晩ベッドの上でネルーダの詩集をめくり、言葉が愛に向かう時の輝きに喜びを覚えた」 うーん、キッザー!でも素敵な文章でした。 さて、話を紀行文に戻しましょう。 ネルーダと言えば、映画「イル・ポスティーノ」でフィリップ・ノワレが演じていた詩人ということでご記憶の人も多いのでは?映画の舞台はナポリ近くのプロチダ島でしたが、実際はカプリ島に滞在していたそうです。 革命詩人・ネルーダは、チリ政府に追放され、世界中を渡り歩き、イタリアで亡命生活を余儀なくされていましたが、その時に滞在したのがカプリ島。彼は3番目の妻となるマチルデを伴っており、いわば愛の逃避行でもあったようです。その時に住んでいた小さな家は、まだ残っているそうです。 カプリ島は、数多くの芸術家に愛された島ですが、あのサド侯爵もカプリ島に滞在していたようです。。毒殺未遂と鶏姦(さすが、こうこなくちゃ!)の罪による斬首の刑からのイタリア逃亡だったとか。このカプリ島滞在、後の「悪徳の栄え」執筆にも大いに役立ったそうですよ。 「起伏に飛んだ道を歩いてみるとすぐにわかるのだが、カプリはどこか官能に訴える何かがある。そのなにかが芸術家と呼ばれる感覚に秀でた人たちを惹き付けたのだろう。島全体のフェロモンが強い、そんな気さえした」 私がカプリ島を訪れた時、もちろん青の洞窟も見ましたが、街をぶらぶらしていたときに、歴史ある香水の工房を見つけました。カプリでとれた花を使っているようでした。その何とも言えない、官能的な香りにくらくらしたことを覚えています。すぐそこには、青い海が見えて・・・「うーん、これがカプリなんだわー」なんて思いました。 カプリ島というと、「青の洞窟」が有名ですが、そこを見て終わりにしてしまう人も多かったです、私が行ったときは。 ちょっと時間をとって、この島の官能をゆったり味わってみるのもいいな、なんて思った、素敵な紀行文でした。
by turezure-italia
| 2010-12-26 14:06
| 南イタリアの街と島
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