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2012年 02月 19日
雪やその他のこと(こちらの方が本当に大変でした、最後の最後まで)で大変な思いをした引越しでしたが、どうにか終わりました。本当にやれやれです。こんなにやれやれと思ったのはいつ以来か、と思ったけれど、よく考えたらしょっちゅうやれやれなことはあるもんだな…。問題は次から次から起きるものですのでね、残念ながら休む暇はなしということです。
引っ越す前に、前の家のお隣に住んでいるジョバンナおばさんの家にお茶に呼ばれました。ちょうど先週の土曜日、ジョバンナの家の大きな窓から、降りしきる雪を見ながらのお茶でした。(それにしてもジョバンナの家も寒かった…!寒いのは前の家だけではなかったんだ…。)ジョバンナは静かな人だし、もう70歳も過ぎているので、静かな雰囲気の中でしみじみとしたおしゃべりになりました。 ろうそくが置いてあるグラスで手を温め、揺れる炎を見つめながら、ジョバンナはつぶやきました。 「生きながら、たくさんのことを学んできたわ。本当に、生きていくということは大変ね」 さて、新しい家の大家さんは80歳すぎのおばあちゃん。隣に住んでいて、遭遇するたびに「ちょっとうちによって話していきなさいよ」と言われますが、たいていは家族の写真を見ながらの自分の過去の話が多いです。 先日、外出から帰ってくると待ち構えていたように大家さんに遭遇。ちょっと聞いてよ~と話が始まったかと思ったら、息子の仕事の問題で弁護士を呼ばなければならないらしく、深刻な問題のようでした。 「私はもう81歳よ。私の夫は小さい息子たちを残して先立ったから、私は本当に苦労したのよ。もうこの年になったらゆっくり穏やかに休みたい。なのに毎日私の人生は戦争のようよ」 そして今日会った30歳前の友達(イタリア人)までも、「人生は本当に辛い。生きていくのは簡単なことではない」と言うので、本当にびっくりしました。どうやらまだ仕事に就けないことにいら立っている模様。そうか、気楽に家族に依存しているわけでもなかったんだな。(今までは気楽に依存しているのかと思っていた。) 私の祖母の口癖は、「とにかく人生は容易じゃない」でした。4年前に旅立ちましたが、その直前まで言っていました。私は「それはその通りだけれど、それは認めたうえで、そうは絶対に言いたくない」と反発を覚えていました。とにかく祖母はペシミスト中のペシミストでしたから、このセリフを言うことは、私の中ではペシミストへの階段を上ることと同義です。悲観的に生きたくないですからね、このセリフも敢えて絶対に言いたくはないな、なんて思っています。 イタリア人も悲観論者は多いです。明るい人も多いですが、以前ある立ち話をしたイタリア人は、「俺たちは絶望しているから、もう笑うしかないんだよ」と超笑顔で言っていました。こういう明るさのイタリア人も多いでしょうね。日本人だけじゃなく、どこの国の、どんな人もこの思いを抱えて生きているんだろうな、と思いました。 それにしても、最近、このセリフをよく聞くということは、私は今、負のオーラでも出しているのかしら。いかんなあ…。最近疲れてたからなあ。。緑の中にでも行ってリフレッシュした方がいいかしら。 そうですね、生きていくことはやはり祖母の言うように容易ではないですね。 そんなことはわかってるよ!でもね、やっぱり、それを認めたうえで敢えて言わないよ、おばあちゃんみたいにね。 そんな気持ちになった夜のひと時でした。
by turezure-italia
| 2012-02-19 07:55
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