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2012年 09月 13日
あの卵焼き事件から数日後、引っ越そうかどうか、友達宅に相談にがてらお昼をご馳走になりました。で、その友達はタロットもできるので、「じゃあ、カードに聞いてみよう」といういつものパターンになったわけです。
引いたカードは4枚。「今は、引っ越そうか、新しいことを考えているみたいだけれど、調和のカードが出ているから、今の家にいる状態で、知的に問題を解決する方法を考えた方がいい」となりました。なるほど~。で、友達曰く、「かわいそうな人だし、分けてあげたら?」だって。 まあ、「もっと寛容であれ」というレッスンかもしれないです。そう考えることにしました。 気が向いたら、作ったものをあげてみようか、と思います。 で、今日は、「イタリア人と働くこと」について考えたいと思います。 一言で言うと、「非常に大変」ですね。 私が担当しているセクションでやりとりしているある会社の社員A氏、彼が私に送ってくるFAXは間違いだらけ、穴だらけ。今のオフィスでまだ数日しか働いていないのに、A氏が送って来るものには目を皿のようにして間違いをさがさないといけないことに即座に気づきました。「要警戒」と私のアラーム鳴りっぱなし。 で、A氏に電話で問い合わせると、「知らない、よくわからない」と来たもんだ。たいがい埒があかないので、A氏と同じ部署の日本人の方に代わってもらったりしています。 わたしは、こういう人に対してはガンガン攻撃しちゃうタイプ。まさに人間モグラ叩きな感じで、A氏をガンガン叩きっぱなし。想像してください、ガンと叩かれてすごすご穴にもどるモグラを。 ある日またA氏からのFAXがやってきた。穴がないか探すと、おいおい、やっぱりあるよ。忙しいんだから煩わせないでくれ!いつものように彼と話しても無駄なので日本人の方に代わってもらって、彼の間違いの訂正をお願いした後、ちょっと聞いてみました。 「あの、この方が送って来るものはいつも間違いだらけだし、必要な情報も抜けまくっているんですが、彼は一体いつからそちらに勤めているんですか?」 「それが…16年前からです」 私は、もう唖然としちゃって、次に続ける言葉を見つけるのが大変でした。 「えっ…。(沈黙)じゃあ、いつも大変ですね」 「はい、尻拭いはいつも私たちなんです。本当に大変です」 入ってから1年もたたない人なのかと思っていたよ…。お察しします、どんなに大変か。。このA氏もさ、こんな働いて数日の小娘に、「あのー、ここはどうなってるんですかー?!」とつつかれまくって情けないと思わないのか、いや、明らかに思ってないね。思っていたらもっとちゃんとした社会人になっていたはずだもの。 でもね、この人どうやら性格はいいらしい。何となく憎めないのですよね~。ガンガンに攻撃しても、最後は笑顔で、「じゃあまた!」みたいになるのが、いつものパターン。私も勘違いしている時もあるから、「ちょっと、ヤッダ~!」と二人でワハハとなることも多々あります。完全に彼のペースに巻き込まれているワタクシ。 でも、こんな人と接していると、いかに日本人がきちんと仕事をこなしているかが良くわかります。日本の場合、いい加減な人の割合が、イタリア人に比べると格段に少ないと思うんですよね~。 イタリアではA氏のような人が普通だろうから、そう考えると、「よくこの国まわってるな」と思います。まあ、今はそういうツケがまわって経済危機なのかもしれないけれど。 つづく。
by turezure-italia
| 2012-09-13 06:31
| イタリア生活
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