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2012年 08月 17日
私の同居人は、大家さんの元妻・砂かけ婆さん、そして体もデカけりゃ気もデカいフィロメーナ、そして、7月中旬から新たに加わった不思議ちゃん、マリア・テレーザ。不思議ちゃんでもいいけど、コロボックルちゃんと私は呼んでいる(注;コロボックルとは、アイヌの伝承に出てくる小人)。彼女はとっても小柄なのでね。
このマリアテレーザが7月中旬に来てからというもの、ウチでは毎日騒動が持ち上がっている。 まず色々なものが壊れた。イスの背もたれ、洗濯機の扉。テーブルにも大きな傷をつけて砂かけ婆さんを激怒させた。 食事の準備・そして後片付けをするとなれば、大音量を生産してひっちゃかめっちゃか。夜フィロメーナが寝ているというのにお構いなし(彼女は早寝早起き)。 いつも台所では、「これは誰の?」が口癖。あまりにもいつも聞くものだから、「この家はね、古いんだよ。シニョーラ(砂かけ婆さん)もウツ気味で、昔のものもたくさんあるし。だからね、パンドラの箱を開けない方がいいよ」と言ったら、「パンドラの箱?日本でもその話有名なの?」とケタケタ笑ってた。元のね、ギリシア神話はともかく、この言い回しは日本にもあるんだよ、というとさらにケタケタ笑ってた。 掃除をすれば余計汚くなるという、大笑いぶり。ウチは掃除は当番制。彼女の当番の時に床を見たら、泡だらけ。床用洗剤で泡だらけになったなんて話を聞いたこともないのに、一体どうしたんだろう??彼女は掃除をスムーズに遂行するために、わざわざモップまで買っていたのに(うちにはないので、ぞうきんをかけてます)こんなに泡だらけでは、真水で2度拭きは必至でしょう。余計手間じゃん…(笑)。 さらに色々なものを大音量で動かしまくり、砂かけ婆さんを「あの子は気がおかしい!」と激怒させた。大体、この家は古いんだから、何もかもを動かしまくって掃除するのはマズイと察すればいいのに、「この家は汚いわ!」と言って余計滅茶苦茶にしている彼女…。 コロボックルを通り越し、彼女のことは色々なものを破壊しまくる「ハカイダー」と呼んだ方がいっそお似合いだろう。 彼女がやって来てからというもの、顔を見合しては、「彼女は変わっているね~」と言っていた私とフィロメーナだったが、彼女が掃除をした日は、 私:「ちょっと見た?」 フィ:「うん、掃除をしたつもりが余計に汚したってやつでしょ」 二人:爆笑 …床の泡は消えていたものの、乾かないうちに床を歩いたらしく、そこらに足跡が付きまくり。おいおい…。ハカイダ―が帰ってきたときに、思わず「これ、またきれいにするよね?」と聞くと、彼女、「私が掃除をしたときはきれいだったのに、知らないわ。私はきちんとやったもの」だって!ま、結局またきれいにしていたけれどさ。イタリア人って掃除好きで掃除もうまいと思ったけれど、皆がそういう訳じゃないんだなってよくわかった。 この掃除の後にフィロメーナと砂かけ婆さんが言ったこと、それは「辛抱」。みんなにそう言わせてしまう彼女ってスゴイ…! その後、ハカイダ―はついにオーブンを壊した。掃除をした時に、オーブンのフタを壊してしまい、閉まらなくなってしまったのだ。私が帰ってきたら、砂かけ婆さんが興奮した様子で「あのオーブンを見てよ」。みたらオーブンのフタ開けっ放し。閉めようとしたら、しまらない。「あの子が掃除をしたからね。その時にどうかしたに違いないよ。ちょっとあの子に聞いてみて」 でたー!実はこのハカイダーをこの家に紹介したのはこの私なのだ!友人が誘ってくれたドライブにこのハカイダーもやって来ていて、その時に部屋を探しているって言うから、ウチの空き部屋を紹介したのだった。なので、砂かけ婆さんは何かと私に言ってきて、いわば私は仲介役。ハー、全くよ~。 で、帰ってきたハカイダーに、オーブンのフタが閉まらなくなったわけを聞いてみた。 私「このオーブン、どうしたの??」 ハ「知らない。私は掃除しただけよ。掃除が終わって閉めようと思ったら閉まらなくなっていたの」 おいおい、おもしろそうにケタケタ笑ってるよ…。大物だぜ、こりゃ。 でたー!イタリア人って絶対に言うんだよね「知らない」って。私のせいじゃないわ、ってことなんだけれど、そうやって自分の非を絶対に認めないんだよね、この人たちは!!でもね、あなたがやったっていうのは明々白々なんだからね! さらにフィロメーナから頼まれた伝言、「昨日の夜、最後にガスを使ったのあなたじゃない?元栓が閉まってなかったんだって。フィロメーナがそういっていたよ」。明らかに気分を害しているハカイダー。私もね、好きで仲介役やってるんじゃないんだよ。ハー、辛い立場だわよ。 しかし、ハカイダーは自分でテクニコを呼んでオーブンをなおしたから、まあ良しとしよう。これでこちらまでお金を要求されたら怒って断固拒否したであろう我々だが。 それにしても、ハカイダーは性格は至っていいのだよね~。いわゆる不思議ちゃんってところはあるけれど、これで一緒に暮らしていなかったらいいお友達になれていたかもなあ、なんて思う。 オーブン事件から数日して、ハカイダーから9月に引っ越すことを聞いた。彼女に聞いたら、「この近所にはスーパーもなくて買い物に不便だし、住宅地すぎちゃって夜怖いし…」だって。どうしよう、私彼女に辛く当たったりきつい事言ったりしたかしら、なんて思ったら、次の瞬間、「私、引っ越すけれど今まで通り友達でいましょうね」だって。 …至って気はいいハカイダーである。 フェノメーナは彼女の引っ越しをたいそう残念がっていた。「彼女、性格はいいじゃない?今度来る人が性格が物凄く悪いって可能性もあるのよ。彼女が居てくれた方がまだいいよ」。 確かにね~。共同生活って本当に難しい。 ハカイダーがいなくなったら、私、淋しいって思ったりして。案外楽しませてもらったし、彼女の行動については存分ネタとして使わせてもらったし。 なんて思ったのもつかの間、翌日の昼、砂かけ婆さんが「あの子、朝オーブン使って点けっ放しだったよ」と言っていた。 …絶句!確かに2階にいてもオーブンを使っている匂いがしていたけれど、点けっ放しだったのか…。やっぱり彼女には引っ越してもらった方がいい。次に何をしでかすかわからない! そんなこんなで今週末は彼女とお出かけ予定である。友情は大切にしないと!
by turezure-italia
| 2012-08-17 06:05
| イタリア生活
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