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2014年 03月 04日
私の手元にあるバローロ2007年物。最低3年は熟成させるバローロゆえに、2007年なんてまだまだ若い部類に入るのだが、腐っても鯛ならぬ腐ってもバローロだ。下手な食べ物には合わせたくない。
合わないもの。ミネストローネやインゲンマメのスープなどのスープ類、トマトソースのパスタ、野菜のパスタやリゾット。「王のワインにして王のワイン」と言われるバローロが泣いちゃう。。野菜に赤ワインのタンニンは必要なし。もっと肉のどっしりしたうま味が欲しい。チーズやサラミもちょっと…。ここは肉、しかも時間をきちんとかけて料理したもの。でないとせっかく樽から瓶に詰められ、飲まれる時をじっと待ち続けていたバローロがかわいそう…。 肉も鶏の淡泊な味ではダメだ。となるとウサギもパス。かといって豚もちょっと…。もっと濃いめの風味のあるもの、となると牛か…。牛って気分じゃない。私は牛ならすき焼きが気分なんだもん。もっと決定打が欲しい。バローロっていうと決まって出てくるのが、イノシシとか鹿とか野兎なんかのいわゆるジビエ。しかしね、そんなものがどこで手に入るっていうんだ?(友人には山に行って狩ってこいと言われた…) お、ここで浮上してくるのが、羊だ!そうだ、これは羊しかない!!羊の臭みがバローロと、花や熟れた赤いフルーツと共にアスファルトの立ち上ってくるあの香りと絶対に合うはずだ!! こういう結論に何か月も思考した末に、(ある晩なんかベッドに入ってから考え出して眠れなくなったんだもんね。)ようやく達したので、職場で早速同僚のサルデーニャ人・Eちゃんに 「ちょっと、羊を食べようと思うんだけどね、どうやって料理するか迷ってるんだよ。グリルじゃなくて煮込みがいいんだけど。なんかヒントちょうだいよ」 と尋ねると、「そうだねえ、今の季節だとカルチョーフィと煮込むのが美味しいよ。いつ料理するの?明日?わかった。明日レシピを教えてあげる。私も今日ものすごく食べたくなっちゃった!今日わざわざ遠回りしてアンタの家からも割と近くの肉屋に行っちゃお!!」 実は羊って全然興味なかったんですよね。やっぱり羊特有のにおいが、ちょっと苦手で。年に1回復活祭で食べるくらいでいいと思ってたんだけど、今回は何と言ってもバローロのため。実は2008年物明けた時に適当に飲んじゃったから、今回は気合入れたかったんだよ! 翌日、Eちゃんに「ちょっと肉買った?」と聞くと、 「そうそう、聞いてよ、昨日はポルペッティーネ(イタリア版肉団子)20個と、ポルペットーネ(ミートローフみたいなもの)2個、どちらも2個買うと1個は払わなくていいんだから!羊、鶏肉の羽の部分と、胸肉も買ったんだから!アンタも絶対に買った方がいいわよ!」 言っておくがここは肉が特大パックで売られている店である。いくら相方と犬と暮らしているからって、一体何キロ買ったんだ?しかも肉屋を出た後電車に乗ったはず。両手に肉抱えて乗ったのか??さすがイタリア人、肉の消費量が違う。 というわけでEちゃん直伝の、羊とカルチョーフィー(アーディチョーク)の煮込みは、 まず鍋に油を敷き肉をよく焼く。そこに玉ねぎみじん切りを加えて焦がさないよう、キツネ色になるまでお肉と一緒に良く火にかける。同時進行でカルチョーフィの下ごしらえ。ここで鍋に張り付かずに別のことをできるということは、鍋に我々日本人が想像できないくらいのオリーブオイルを鍋に注ぎ入れているということである。(油がいっぱいだと焦げないから)。肉と玉ねぎがいい色に色づいたら、カルチョーフィーを入れて、さらに過熱を続ける。塩味を付けて出来上がり★。 私はカルチョーフィの分解が面倒だったので、第1回はグリーンピースとジャガイモにしました。さらにフィレンツェの大家さんマリア方式で、肉・玉ねぎが色づいた後に白ワインを加えたよ。 さあ、というわけで、震える手でワインを開け、グラスに注ぎ、味見をしていると、同居人のフィロメーナが登場したので、ちょっと分けてあげた。そしたら「ノン チェ マーレ(悪くないわね)」だと。やはりこういうワインは一人で飲むに越したことはないな。今後彼女にあげるのはもっと安くてわかりやすいワインにしよう。いや、あのパック詰めのワインで十分だな。なんてちょっと意地悪? いやそれにしても、これは酸味とタンニンもちょうど良く、自然派のバローロにありがちな爆発的な酸味も少ない。最初にグラスから立ち上る果実味と花やミネラルの香りと共に、バニラのような後味もグッド!さすが目利きのSさんがくれたワインだわい、と改めて舌を巻いた。 というわけで、肝心の羊だけど、、これがまた激ウマだった!こんなにおいしいのならもっと食べておけば良かったよ!!という出来栄えで、やっぱり羊のクセがうまいことワインにマッチして、これはいつまでも食べ続け、飲み続けていたい、という最高の境地に達したのであった…。 後日、余った羊でカルチョーフィと煮込んだが、ワインに関していうと、カルチョーフィーってとってもアクがあり苦みもあるから、カルチョーフィを食べた直後にワインを飲むと、ワインが激マズになった。そういやあ授業でもやったよな。ホウレンソウ、チコリア、ラディッキオ、カルチョーフィの類には注意しないと。 日本だったら、菜の花とか春の山菜、蕗とか春菊?こういうものとタンニンと酸味のある赤ワインを合わせるときは要注意です。 というわけで、羊に味を占めた私。また食べちゃお!しかしそれには美味しいワインが欲しい…もうバローロ終わっちゃった。。貪欲になると人間キリがないね。
by turezure-italia
| 2014-03-04 08:20
| イタリア家庭料理
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